2024.07.22

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福岡・太宰府の歴史探訪 太宰府に存在する安倍晴明の痕跡とは


NHK大河ドラマ『光る君へ』は、毎週楽しみにしている方も多いことでしょう。十二単の雅やかな輝きや貴族の服装、雅楽の美しい音色によって、遠い平安時代が現代に蘇ったかのような錯覚を覚えさせます。

まひろ(役:吉高由里子さん)は越前から都に戻りましたが、まひろの夫となった藤原宣孝(役:佐々木蔵之介さん)は、国司として筑前守 大宰少弐(大宰府行政の責任者)として赴任しておりました。

安倍晴明(役:ユースケ・サンタマリアさん)も注目すべきキャラクターです。平安時代の陰陽師であり、卓越した占いの才能を持ち、暦や天文学にも精通していました。安倍氏流土御門家の祖として、代々陰陽師を務めていました。

安倍晴明は京都の晴明神社で有名ですが、実は福岡・太宰府にも晴明が開いたとされる井戸があります。

今回の記事で福岡・太宰府の歴史探訪と、稀代の陰陽師安倍晴明の痕跡を探っていきましょう。



太宰府天満宮


まずは太宰府天満宮です。







学問の神様、菅原道真(845年-903年)を祀っており、現在は道真の直系子孫である第40代の方が宮司をされています。天満宮は全国天満宮の総本宮であり、天神信仰の聖地に位置し、菅原道真公の御墓所の上に築かれています。

太宰府天満宮は「菅聖庿(かんせいびょう)」とも呼ばれ、そのご利益は計り知れません。ただ天満宮だけを参拝して帰るのはもったいないです。境内には隠れたパワースポットとして、境内右手の一番奥にある小道を山の方へ進み、階段を上っていくと静かに佇む「天開稲荷」があります。
階段両脇に並ぶ赤い鳥居は京都の伏見稲荷を彷彿とさせ、そこで多くの生命力を感じることができるでしょう。

また、各地の天満宮でも学問のご利益が得られます。
東京・亀戸にある亀戸天神は、天満大神として菅原道真を祀り、受験生などを中心に学問の神として親しまれています。
東京を訪れる際には亀戸天神にも立ち寄ってみてください。

大宰府政庁跡


次に大宰府政庁跡を紹介します。





政庁跡は古代の政治役所であり、九州筑前国の中心地として重要な役割を果たしてきました。
政庁の建物は失われましたが、古代の建築基礎が今も残り、史跡公園として親しまれています。

公園の入り口には「大宰府展示館」があり、考古資料や太宰府の歴史と文化、四季折々の自然景観を楽しむことができます。
政庁跡もまた、自然と歴史が調和したパワースポットとして知られています。正殿跡周辺には風水の気を感じる大きな石碑が立ち並びます。

なお「太宰府」と「大宰府」にはそれぞれの漢字に微妙な違いがあります。
太宰府は地名を表し、大宰府は律令政治の役所を指します。


晴明の井


次に紹介するのは、安倍晴明が関わったとされる晴明の井(せいめいのい)です。







案内看板より
「平安時代中期の有名な陰陽家安倍晴明がひらいたと伝えられどんな旱(ひ)でりの時にも水が涸れないといわれている。また出産時にこの水を使うと安産であるという信仰もある。祠の中に三角形の板状の石が置かれています。これは水を守る神様を現わしているそうです」

また晴明の井の傍らには市内最大のエノキがあり、高さ20メートル、幹回り3.5メートルの巨木を3本の支柱で支えています。
安産祈願だけでなく、荘厳な巨木から長命の力を感じられるでしょう。ぜひ訪れてみてください。

豆知識


最後に、安倍晴明に関する豆知識を二つご紹介します。

豆知識①
安倍晴明の名前:安倍晴明の名前は「あべのせいめい」と読みますが、「あべせいめい」とは読みません。この「の」は天皇から賜った姓を意味し、天皇に近い高貴な家柄であることを示しています。この由来には諸説ありますが、いずれも彼の家系の特別な地位を示しています。

豆知識②
晴明神社::晴明の死後、彼を祀るために京都に晴明神社が建立されました。晴明神社は現在も多くの観光客や信仰者が訪れる場所であり、特に厄除けや開運を祈る人々に人気があります。神社内には彼のシンボルである五芒星(晴明桔梗)が多く見られ、その象徴的な意味は魔除けや守護とされています。


太宰府は歴史と文化が息づく場所であり、その中には多くのパワースポットが存在します。
各地で歴史の息吹を感じながら、特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。






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