2024.10.02

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台風、大雨、雹に強い!立体駐車場が自然災害から車を守る


はじめに


日本は自然災害の多い国であり、特に台風や大雨、雹(ひょう)による影響は年々深刻化しています。これらの天候は、車にとって大きな脅威となり得ます。そこで、近年注目を集めているのが、自走式立体駐車場です。立体駐車場は、単なる駐車スペースを提供するだけでなく、天候や災害から車を守るため拠点として役割を果たすことができます。本コラムでは、自走式立体駐車場がいかに天候や自然災害から車を守るのか、その優れた点についてご紹介いたします。


自走式立体駐車場とは?


自走式立体駐車場とは、自動車で各フロアの駐車スペースまで自走する方式の立体的な駐車場施設のことです。特徴としては、土地の有効利用を考慮した設計のため平面駐車場に比べて収容台数が確保できる点や、複数の階層(フロア)をスロープを使って、運転者自身が駐車スペースまで車を移動させるため、入出庫がスムーズにできる点などがあります。 また、階層の構造上屋根ができるため、雨や雹、直射日光から車を守ることができるのも特徴として挙げられます。
自走式立体駐車場は、維持管理やメンテナンスのコストも比較的低く、商業施設やオフィスビルなど、利用者が多い場所でよく採用されています。



セイワパークは自走式立体駐車場の建築をはじめて40年以上の実績がある会社です。立体駐車場の企画、設計、施工、リニューアル、補修工事までご提案が可能ですので詳しくはコチラをご覧ください。



自走式立体駐車場のタイプ







天候からの保護機能



①雹からの保護

雹は、特に夏季に突発的に発生し、車両に甚大な被害をもたらします。自走式立体駐車場は、屋根があるため、車を直接的なダメージから守ることができます。屋外に駐車している場合、雹によってボディに凹みや傷ができるリスクが高まりますが、自走式立体駐車場ではその心配がほとんどありません。
降雹の継続時間は短く、15分を超えることはめったにないとされるため、急な雹の発生時にはショッピングモールやスーパーマーケットなどの商業施設の立体駐車場やパチンコ店などの駐車場に避難して待機しておくのが良いでしょう。


➁大雨による浸水防止
大雨によって水没や浸水が発生することも、車にとっては深刻な問題です。ですが、自走式立体駐車場であれば特徴である高さを生かし、車の冠水や浸水を防ぐことができます。さらに、立体駐車場は複数階層のため上階が屋根の役割を果たすことで雨に濡れることなく避難が可能で、台風時の飛来物からも人や車を守ることもできます。

都市部などのマンションに併設されている地下駐車場や低地にある駐車場に車を止めている場合は、川の氾濫など大きな災害に至らなくても冠水、浸水してしまう可能性も十分にあるため、危険な状況になる前に車を立体駐車場など2階以上の安全を確保できる高さまで移動させるのが望ましいです。

また近年は、ゲリラ豪雨や大型で強い台風などの自然災害が多発しており、民間の立体駐車場を避難場所や防災拠点にする災害協定を結ぶ自治体も増えてきています。


実際に大分県大分市にあるパチンコ店「マルハン大分古国府(ふるごう)店」では台風から車を避難させるため、災害に強い立体駐車場を近隣住民に開放しています。



③その他の気象条件への対応
自走式立体駐車場はその構造から風や直射日光からも車を保護します。強風が吹く地域では、屋外に駐車していると車が横転したり、周囲の物体が衝突する危険がありますが、立体駐車場はこれらのリスクを回避できます。さらに、直射日光が当たらないことで、内装や塗装の劣化を防ぐことができるため、車両の寿命を延ばす要因ともなります。


こちらのコラムでも災害対策としての立体駐車場について記載しておりますので、ご覧ください。
まとめ


自走式立体駐車場は、大雨や雹から地域住民の車を守るだけでなく、効率的なスペース利用、環境への配慮、コストパフォーマンスの面でも優れた選択肢です。都市部の駐車問題を解決し、持続可能な社会の実現に寄与するこの駐車場は、これからの時代にますます重要になる存在です。また、普段から駐車場として機能することで地域の人への認知度が高まり、万一の際の避難場所として周知が広まります。南海トラフ地震も想定される中で災害から人や車を守ってくれる自走式立体駐車場をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

ぜひ、セイワパークに自走式立体駐車場の企画、設計、施工、リニューアルをお任せください。

【施工事例】
●2層3段




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